● いわき名物の「じゃんがら念仏踊り」
夏のいわき地方のお盆の風物詩として「いわきじゃんがら念仏踊り」という年中行事もあります。 こちらはいわき盆踊りとは異なって、飽くまでも仏さんの供養のために行われるもので、夏のお盆の時期のイベントとして各会場や公民館などで行われますが、主体は飽くまでも昨年に亡くなった仏さんを供養するのが本来の目的です。
其の謂れは、江戸期の時にいわき地方は不作に見舞われたために、其のいわき藩の窮状を慰めるために特の藩主・内藤家が奨励したものだそうで、其れが、現在に伝わっていて、いわき地方は夏になると新盆先で祈りのために披露されるのが「じゃんがら踊り」だったのです。 「じゃんがら」は「自安我楽」とも記して、「自ら安すんじながら我も楽しむ」という意味があります。 浴衣姿の若い衆達が、鐘と太鼓と独特の踊りで、仏さん(民衆達も含めて)を慰めるのです。
● じゃんがら念仏踊りの経緯、
じゃんがら念仏踊り(以下、ジャンガラ)は、太鼓と鉦(かね)、および一部で笛そして唄と踊りによって構成されたいわゆる伝承芸能で、一般的には「念仏踊り」と盆踊り、双方の要素を持ったものだと考えられています。 現在は青年会や保存会、さらには子ども会など、いわき地区には115もの団体によって伝承され(2016年現在)、新盆の家を巡る他にも地域の祭礼、各種イベントなどでも盛んに演じられています。
また、ジャンガラは地域的には現在のいわき市全域に広がっていて、更に北部は双葉郡(双葉町)から南部では茨城県北茨城市大津などでも伝承されていて、その分布をみると、中世の鎌倉時代の岩城氏の勢力範囲とほぼ重なっているとされ、福島県の浜通りは、北の「野馬追文化圏」と南の「ジャンガラ文化圏」に分かれると考えることもできるでしょう。
ところで、前記したが岩城氏といえば陸奥国岩(石,磐)城郡(福島県いわき市)の中世平安期からの豪族で、平安時代の末に岩城郡(石城郡)に土着したのがはじまりとされています。 鎌倉初期にはもと岩城郡内の好嶋(よしま 好間)荘の地頭となり,一族が荘内および岩城郡内の村々に分かれて定住したとされ,それぞれの村の名を苗字とする地頭になったとされている。
「じゃんがら念仏踊り」の発祥や歴史については定説としては判明されてはいない面もあるが、変遷や盛衰を経て今日の姿になったとされています。 元より、念仏踊りというのは浄土宗より分派した時宗という宗教系体があり、これは通常の念仏から踊りを加えた新しい祈りの形式ともされていて、其処から念仏踊りが生まれたともされています。 鎌倉時代の藤沢市出身の一遍上人がこの時宗を起こした人物とされ、この上人が全国を行脚しながら祈りの形態ととともに布教活動に勤しんだともされています。
次回は じゃんがら念仏踊りと沖縄エイサー、其の共通性
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